地域金融(ちいきん)とは

地域金融とは、地域の中小企業、小規模事業者、個人事業主および個人に対して必要な資金を安定的に供給し、地域の発展、維持を目的として行われる金融のことである。
主な担い手としては、信用組合、信用金庫、地方銀行、漁協、農協、労働金庫などがあげられる。

地域住民、地元企業及び地方公共団体等に対して金融サービスを提供することを主業務とするが、近年は以下のような業務も求められている。

・主要な営業地域の経済・産業の現状・中長期的な見通しや課題の把握・分析

・分析結果の事業性評価への活用

・取引先と深度ある対話を行うための信頼関係の構築

・外部専門家の活用や外部機関と連携した経営課題の解決に資する融資・コンサルティングの提供

・DDS・債権放棄等の金融支援等

・真に実効性のある抜本的な事業再生支援

・産学官金の連携等

・取引先企業の支援を行うための関係者との有効な連携など

なお、具体的には通常の金融活動と同じく「預金」「融資」「為替」業務を行うが、サービス対象は、その地域の関係者に限られる。

特に「融資」は重要で、大手の都市銀行では取引対象とならないが、地域の存立には欠かすことのできない中小企業や小規模事業者を顧客とする。

地域社会の発展・維持なくして、地域金融及び地域金融機関の繁栄はないのである。