コロナ禍による消費行動の変化

キーワードは「移動リスク」「距離リスク」「接触リスク」です。

コロナ禍の影響によりグローバリゼーションが停滞しています。

例えば、代表的な例がマスクです。マスクはこれまで中国や東南アジアなどの海外で生産されていましたが、現地の工場がコロナ禍で生産停止してしまったり、現地での需要が高まり輸出の制限があった為、日本への輸出が滞った結果、皆さんもご存知の通りマスク不足で大変なことになりました。距離があるといざという時リスクが発生することがあるのです。

その結果、シャープを始めに国産メーカーがマスクを生産し始め、マスクの供給が回復した現在、安いが質の悪い海外製でなく、少し高いですが質の良い日本製、品質の良いマスクを選択する人が以前より増えています。

日本は現在、地産地消、ローカライゼーションの機運が高まっています。

これまでは、遠い都市まで行って食べ物や服を買っていた人が、電車内や移動中、年の混み合った店舗内での感染リスクなどの移動リスクを認識し始め、近くの店舗で商品やサービスを購入し始めています。

また、接触リスクを避ける為、デリバリー(飲食の配達)やオンライン(リモートワーク等)で商品やサービスを購入する動きはもう一般化したとも言えます。

これは、近い関係性によって構築される地域社会にとっては活かすべき機会であります。

その際の資金需要を、どう支援していけるかが地域金融(ちいきん)の腕の見せ所だと考えます。